『Baby large panic!?‐9‐』
そして、病院での再検査の時間。
不安そうな新語を引きつれ、またまた7人で病院にやってきた一同。
「大丈夫だ、伸吾君。痛いわけじゃないから」
「・・・はい」
顔に、不安、と書かれた伸吾の頭をなでる如月家長男、葵先生。
「じゃぁ、伸吾さん。私達はここで待ってます」
「何かあったらすぐ行くから、大丈夫だからね」
充流の言葉に頷く一同。
「皆・・・」
それでも、やはり不安な表情は変わることはなかった。
――結果。
「やはり・・・エコーでも、血液でも、そのほか検査しても・・・・引っかかる」
「じゃぁ、やっぱ俺・・・・」
「ああ・・・やっぱり、そうとしか考えられない」
以下、伸吾と葵先生以外の人の心の声。
(やったぁーーーーーーー!!伸吾と僕の双子!!/充)
(ふふふ・・・きっと、可愛らしい赤ちゃんが生まれるんでしょうね/瞳)
(必ず父と呼ばせてみせる!!/一)
(伸吾先輩の子か・・・あのシンゴ君みたいな元気な子なんだろうなぁ/剣)
(やはり、キティーか?それともミッキーとミニーの方がいいのか?/白)
(俺より・・・俺より小さい伸吾!!!!!/郁)
――で。
「今・・・そうだな、3週間ってところだな」
「と、なると予定日は?」
「そうだな・・・大体40週だから、8月ぐらいか?」
「8月か・・・楽しみだな♪」
「伸吾先輩は男の子がいいって言ってましたから・・・夏が似合うような元気な子がいいですね」
「伸吾!後は僕達に任せてよ!!」
「そうだぞ、山内。お前は何も心配しないでゆっくりと構えていればいいからな」
「伸吾、何かあったら何でも俺に言ってくれ」
「もちろん俺にも頼ってくれていいからな?伸吾♪」
「俺・・・これからどうすればいいんだろう・・・?」
不安を抱える伸吾だけが残りましたとさ。
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